さて、昨日に引き続きもう1本のOLDWINをご紹介します。

実は最初に目が止まったのはこの1本でした!
では、お披露目いたします!アハ
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 昨日ご紹介の1本とは対照的に非常に渋い!茶軸の1本!
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キャップを見てみますと、よく似た形状のクリップですが、文字の刻印も何やら味わい深く見えますし、クリップ先端の形状もどことなしか粗野な感じがします!
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相当なビンテージの趣です!
何とこのクリップも18金で銅プレーティングした後に加工を施しているそうです!
スゲェ〜〜〜!!
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尻軸の細いリングも同じ加工が!尻軸の雰囲気は完全にアールデコ!!
白い方の軸と同じ素材で作られています。
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天冠部分にも同加工が施された細いリングが!凝ってます!
こちらもアールデコのフラットトップ!何だかカゼイン製のようにも見えなくは無いのですが、検証の為に水に浸すなど恐ろしいことは到底出来ません!(まぁ、カゼインであれば白い方はコンバーターで吸引も首軸を水に晒すなど到底出来ませんので、やはりセルロイドが妥当でしょう!笑)
キャップを外しますと、
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ワオ!!何やらとんでもないペン先が出現!!
拡大してみますと、
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何と!ペン先もクリップ同様のビンテージ風(エボ焼け風?)にパーマネントな加工が!!
それも18金の巨大なペン先に!!大胆不敵!!何と言うロマンでしょう!!
国産の万年筆では確実に有り得ない!!
さすが、おフランス!!さすがPARISであります!!
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ペン先の裏を見ると綺麗なソリッドなゴールドが見えますので、やはりわざと加工しているのです!
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こちらも白い方と同じエボナイト製の巨大なペン芯です!
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見事な焼け加工!!誰がパッと見てこれを新品の18金ペン先と思うでしょうか??
オイラも最初は目を疑いました!そして、店主に聞くとペン先もクリップもわざとだと!
スゲェ〜〜〜!!2度目!!笑 
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イリジウム部分にまで加工が及んでいる様子に見えます!!
そして、このペンのこだわり方が半端無いのは実はクリップにしっかり表れています。
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お分かりでしょうか?
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よ〜く見てください!!なんと茶色の方のクリップは途中が軽く凹んでいます!!
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なんと!
実はこれ使い古した雰囲気を演出するためにワザと湾曲させて仕上げていると!!
ヒィエ〜〜〜!ロマンだ!笑
クリップをワザと曲げる!?長い間握り込んで変形した感じを演出する!?
それは万年筆を長く使い倒してきた人にしか到底思い付かない発想です!!
これにはオイラも脱帽です!!
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それにしても何とも言えない雰囲気のある万年筆です!
軸素材はビスコンティ社の物だと言われてました。
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どうですか?この佇まい!!貫禄ありまくりです!!
これをロマンと言わず何と言う!笑
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モンブラン149、ペリカンM1000と並べてみてわかる通りの堂々たる巨体!
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軸の太さも半端ないのです!!笑
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ペン先を並べてみてもこの通り!!笑
堂々たるやこの姿!
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いやぁ〜やはりロマンです!!
明日はOLDWIN最終回!この謎めいた万年筆の真相をご紹介します!乞うご期待!