今日は一日籠って仕事。
日中少し陽が射したものの肌寒い。

季節的には春夏物のシーズンインで世界中から色んな素材が届く。
毎シーズン何百もの新しい生地見本が届き、それを見るだけで気分が盛り上がって来る!!

今年は随分早い段階から麻(リネン)が人気だ。
アイリッシュリネン
それもアイルランド製の麻。そう「アイリッシュリネン」と呼ばれるものだ。
自分も昔は麻は真夏に着るものと思っていたが、しっかりとした本格的なアイリッシュリネンを着用するのに向いてるのは春から初夏、そして秋がお勧めだ。
(日本の真夏は蒸すので案外ウールの方が快適だ!)

そんなアイリッシュリネンが何故急に人気なのか?
それは恐らく最近のウィスキー人気のせいではなかろうか!?
であれば、昨年からのツイードに引き続き酒絡みだ!笑 

そう、とどめはNHKのドラマ「マッサン」だ!
以前にも少し書いたが「マッサン」の影響で俄然ニッカウヰスキーが大人気になり、酒屋から「余市」や「竹鶴」が一時期姿を消す程だった。その影響はウィスキー全体に広がっている様子で、ジャパニーズはもとより、スコッチやアメリカンそしてアイリッシュも以前に比べると人気だそうだ!!

そして、
本格的にウィスキーを街で楽しむのに大人の嗜みとしてスーツやジャケットはある意味必須かも!? 店によってはブルゾン等のラフスタイルだと場違いな雰囲気になるBARもいまだに多い!! (本場のようなカジュアルでも飲めるPUBやBARは日本にはまだまだ少ないからね〜)
恐らく、それらのイメージがアイリッシュリネンのスーツにも繋がっている気がする。

スーツやジャケットと万年筆とウィスキーは切っても切れぬ関係だと常々思っている。笑 
日本酒や焼酎としっくり来るかと言えば少し違和感を感じるが、これがウィスキーやブランデー、ワインなどの洋酒の傍らに万年筆が転がる姿は絵になりやすい。

蒔絵や漆だとどうだ!って思う方もいるかも知れないが、それでも何となくおちょこや升やぐい飲みの側に光り輝くペン先の万年筆は似合いにくい気がする!!笑

元は近代になって海の外から来た万年筆。当たり前と言えば当たり前!!
日本酒や焼酎の傍らに毛筆が転がる姿には何ら違和感を憶えないのと同じであろう。

欧米化された生活を子供の頃から送る現代人の我々にとってはそれはもはや覆る事無い感覚で、逆に着物や毛筆の方が特別感ある状況である!!笑  

まだ少し肌寒い春のアイルランドの片田舎の古びたBARかPUBで、クタクタに着古したリネンジャケットを羽織りグラスにウィスキーを注いでもらってチビチビとやりながら手紙の一つを万年筆で書くなんざは正に憧れ!!そんな旅にも行ってみたい!! 
まさにロマンである!!

IRISH WHISKYにも負けない威風堂々とした149をヨレヨレになったリネンジャケットのポケットに差し、若草色の何も無い草原を眺めながらスキットルからウィスキーをコクっと喉に流し込み気持ち良く一筆もいいなぁ〜!!ピューター製のスキットルも買うか!!笑