万年筆な日々

万年筆にハマったファッションデザイナーの記録。

FPLL(FOUNTAIN PEN LOVE LETTER)
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2014年05月

昨日はてんやわんやの大忙し!!
ブログの記事も途中迄しか書けず、今朝読み返すと気分が変わっていたので新たに書く事に!
今朝、長澤まさみのレッドカーペット写真を見て思い付いた!!
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自分が今書いているブログは万年筆のカテゴリに入っている。
自分も含めてだが、時折万年筆とは全く関係の無さそうな記事がアップされる。笑

しかし、面白い事にその全く関係の無さそうに見える所に、
実は万年筆に対する思いや拘りを見て取れ、強いてはその人の本質に迫るのである。

それをオイラはロマンと呼んでいる。笑

幼少の頃、祖母と見る映画やTV番組が大好きだった。
(ちなみに食いしん坊も祖母の影響!映画の終わりの外食は最高の楽しみだった!!)
「ローマの休日」「カサブランカ」「メリーポピンズ」「ジョーズ」「雨に唱えば」「ウェスト・サイド物語」「刑事コジャック」「刑事コロンボ」「奥様は魔女」「猿の惑星」「サンダーバード」「超人ハルク」「スパイダーマン」「野生の王国」「兼高かおるの世界の旅」等
数え出すと切りがない!!(これらの映画やTV番組は今見てもかなり面白いよ〜!!)

子供の頃見るそれらは正にロマンに溢れていた!!

そして現在、
ブログに書かれている日々の事はまるで映画のワンシーンのようである。
時に懐かしく、時に新しい。

そして、日々色々考えながらあれやこれやと写真や資料を用意し、あーでもない、こーでもないと自問自答しながら執筆している姿を想像すると、それは間違いなくドラマである!!笑
そうだ!!
「FOUNTAIN PEN」ってタイトルで映画撮ったら面白そうだな〜!!

主な内容はこうだ!!
万年筆に嵌っている超個性的な人々がブログを毎日書く迄をオムニバス形式で!!
(恐ろしいよ〜想像して〜!!あの人やあの人、あの人が一つの画面に分割で!!ヒィ〜)
そして、万年筆はある事(WAGNER??笑)を切っ掛けに一つに集まる事にそこで・・・

監督一押しはクエンティン・タランティーノ!!相当面白いのでは!!
(脚本&衣装はオイラが担当!!笑)
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奇才クエンティン・タランティーノ監督!!見るからにイイでしょ!!ヤバイよ〜笑

もうエライ事になるかも〜〜〜妄想爆発です!!笑

最後のシーンには皆が一つの画面に映り込み、怪しいドイツ語や大阪弁、べらんめえとノックアウトブロックが飛び交い、ある人はカーちゃんでガリガリ削られ、腐ったブルーブラックインクが飛び散り、懐に忍ばせた巨大クーゲルでブスッと!!そして、最期にパイプカッターの大橋巨泉氏がパイロットエリートを握りしめみじかびの きゃぷりきとれば すぎちょびれ すぎかきすらの ハッパふみふみと笑顔で!!

シュ、シュ、シュールだ〜〜〜!!笑

そうやってコメディタッチのヌーベルホラー映画が完成します!!
カンヌ狙えるかも〜〜〜!!

半分リアルだけに面白いだろうな〜フィクションじゃねえよ〜って!!

やはり萬年筆はロマンだ〜!!



 

なんやかんやで東京に来て11年目に突入。
大阪にいる頃、今の自分は全く想像出来なかったなぁ〜

初めて東京に移り住んだ場所は渋谷
どうせ、住むなら如何にも東京でしかない場所にしようと思った。

渋谷のスクランブル交差点から歩いて僅か15分程のマンション。
ベランダから何時まで経っても明るい渋谷の街を眺め随分と焦った。

(みんな寝てへんのかな〜〜〜??)
(何時になったらあのビルの窓明かり消えんねやろ〜??)
(夜寝てんの俺だけとちゃうやろか??)


そんな24時間AMPM関係無しで稼働している街は、
30半ば過ぎてちょっと落ち着きかけてた自分にも十分刺激的だった。
お陰で気持ちが随分若返って再度色々頑張った!!

あれから10年。
もう渋谷のスクランブル交差点で目が回る事も無い。
そして、手元に多くの万年筆とインクが!!笑

昨日、深夜にヤンキーロックバンド「氣志團」の綾小路翔が地元千葉を中心に
ミュージシャンとして成功するまでを紹介するTV番組を観た。
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あ〜〜〜素晴らしいリーゼントである!!美しい!!笑
どうもヤンキーについつい反応してしまう!!

しかし、自分はこの一つ前のツッパリ全盛期時代の一人。
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なので、こっちの方がリアル。

中学生の頃、学友??にはパンチリーゼントメッシュ金髪も山盛り。
ボンタンと呼ばれる太いパンツに、学ランと呼ばれる長い丈の詰襟。
学ランの裏には般若の刺繍が配された玉虫の美しい生地製。
カバンはペタンコで、靴は脱ぎ履きに便利なスリッパと化していた。

学校創立以来最狂最悪の学年と呼ばれ、
当時のび太似の自分の毎日のテーマは・・・
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サ・バ・イ・バ・ル

そんなこんなで地元に対して自分は特別な思いが、
あるか〜〜〜!!笑
しかし、この歳になって最近やたらと昔の事を思い出す機会が増えた。

昨日の今日で、ふと思い出した歌があった。
ある意味ツッパリもヤンキーも敵う事はないのではないかと!!
小学生低学年当時大流行していた。

北も南も転々として、
園田→塚本
十三服部下新庄淡路桜川四ツ橋松屋町
あのまま大阪にいれば・・・今頃、河内方面にいてもおかしくなかったかも!!


「ワレ、ええペンもっとるやんけぇ!!」
標準語に直すと「あなた、とても良いペンをお持ちですね!!」笑

大阪は強力である!!離れてみるとホントよくわかる!!
(しかし、そんな強力な何かが自分にも入っているのは間違いなさそうだ・・・笑)

あ〜やっぱり人生はロマンだ〜 !!

前から気になっていたインクがある。
それは丸善アテナインクのブルーブラック

先日、銀座の館でN御大とお会いした時にチラッと気になる事を聞いてみた。
H:「丸善のアテナインキのブルーブラックってパイロットのブルーブラックですよね?」

N御大は、何をこいつはおかしな事言ってるんだ??と、
N:「ブルーブラックの染料のブルーの配合は皆違うんだよ。」

H:「いえ、そうじゃなくてパイロットがOEMで作っているんですよね〜?」

N:「う〜ん、それは知らないが、色は普通それぞれ違うんだよ。」

う〜ん・・・普通に考えればもちろんN御大の言っている事が正解なはずである。

そこで、かねてから気になっていたインクを調べてみる事にした。
(実は前々から未開封で持っていたのである!)
その問題のインクがこれだ!
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丸善 アテナインキ ブルーブラック
1869年!!今年で145歳!!超ヤンジーいやヤンバーか??笑

箱を開けると・・・
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容量は45ml。見覚えのあるキャップ。
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パイロットのブルーブラック30mlと並べてみた。何か似てるな〜
でもボトル形状は容量も違うのでちょい違う!
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右側面。パイロットは12と言う字の刻印。
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左側面。パイロットは容量とメーカー名、生産国の刻印あり。
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背面。両方とも何も無し。
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底面。丸善はMの文字。パイロットは何か記号の様な。

フタを開け上から見ると、
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丸善は縦長。パイロットは横長。口の大きさは同じでキャップの互換性がある。
インクの色も匂いも同じな気が・・・

で、早速ガラスペンで書いてみた。
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う〜ん似てるって言うか同じに見える!!

拡大すると・・・
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肉眼で見てみても同じにしか見えない。
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Pがパイロット。Mが丸善アテナインク。同じな気が・・・
裏抜け具合は、
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ほぼ同じ。(紙は薄手のフールス紙のクロッキー帳。)

水で30秒程洗い流してみた。
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耐水性バッチリ!!ますます同じな気が・・・

値段はパイロットが税抜きで30mlで400円。丸善アテナインキが税抜きで45mlで600円。
1mlあたりの価格は全く同じ。

しかし、もし同じだとしたら不思議だな〜!!
丸善もパイロットも、歴としたブランドって事を考えると非常に不思議だ!!

丸善インクの限定色はセーラーのOEMである事はボトル形状を見れば一目瞭然。
しかし、色に関してセーラーの現行品と同色なんて事は先ず無いだろう。
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丸善アテナインクにはもう一つセピアインクがある。(こいつ実はお気に入り!ウヒ)
これは昔のアテナインクの色やボトルデザイン、パッケージを復刻させているそうだ。
(インクの匂いを嗅ぐとこれもセーラーか??)
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もし、このボトルデザインがオリジナルであるのならば何故に定番インクのブルーブラックをこのボトルに入れないのか??ましてや限定インクでオリジナルカラーが作れるのであれば定番色であるブルーブラックもオリジナルカラーが作れるんじゃねえ??付加価値も上がるし!!

そうなるとますます分からない??なんで、ブルーブラックだけがパイロット??
それもパイロットの定番インクと同じ??

これは、もしかしてメーカーと小売店の商売上の都合か??
ネットを調べてみると昔のアテナインクのブルーブラックはプラチナのそれに似ていたらしい。

これをロマンと言っていいかは分からないが、2つとも買った方は驚きだな〜
まさかこんなに似てるなんて!!(現段階では似てるって事で!!アハ)

多分どちらに聞いても、絶対同じとは言わないだろうな〜〜〜きっと、
大人の事情だ〜!!


 

最近、近くに出来たジェラート屋にはまっている。
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ジェラートとはwikiによると
ジェラートGelato)は、イタリア語で「凍った」という意味を持つ氷菓。発祥はフィレンツェ果汁果肉牛乳砂糖、時にはコーヒー香草などを混ぜた物を凍らせて作る。イタリア人の夏には欠かせないお菓子
一般的なアイスクリームと比べて空気含有量が35%未満と少ないために密度が濃く、味にコクがある。また、乳脂肪分は4〜8%で、一般的なアイスクリームの乳脂肪分8%以上より比較的低カロリーである。 
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う〜んイイ!!
何が良いって最後の一文!比較的低カロリー!! これだけで救われた感が!!

イタリアには何度か行ってるが実は向うでジェラートを食べた記憶が無い。
食いしん坊の自分が何故なのか全く見当がつかない!! 正にミステリアス!!

ところで、ヨーロッパやアメリカの食べ物の醍醐味の一つはボリュームである!!
日本に色々な物が入って来て何処の国の物でも口に入る時代であるが、自分的には何故サイズ感やボリューム感も同じで展開しないのか?全く持って不満である!!

向うはどれもダイナミズムに溢れ、一つのメニューでこれでもかのボリュームがあり満足度の高さは半端無い!!そりゃ、多くの日本人は欧米人に比べ小食なのかもしれない!!
しかし、今や大盛りがブームになったり、大食いがTV番組で人気になる時代に・・・

ロマンがたりね〜!!

当方はジェラート屋にイタリア人の男性店員がいる時は積極的に話しかける!!おしゃべり好きのイタリア人の陽気なラテン気質を目一杯盛り上げ、懐かしの故郷のサイズ感でトッピングしてもらう作戦に出てる!笑

ちなみにお好みはパイナップル&ヨーグルトかマンゴー&チョコ!!絶品です!!
(ミラノの人気店でイタリア人でさえも並ぶ名店!!日本初出店が麻布十番ですよ〜!)

そういえば、イタリアで甘いと言えば映画「甘い生活」!!
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1960年代の巨匠フェデリコ・フェリーニ監督の代表作の一つ!!
とてもシャレオツな映画で衣装も素晴らしくアカデミー賞の衣装デザイン賞も獲得。

「甘い生活」イタリア語の原題はLa dolce vita
その名は萬年筆好きにとっては、イタリアを代表するDELTAのドルチェビータで間違い無い!
(多分この映画好きなんだろうな〜デルタの社長やってんだろうな〜甘〜い生活!!)
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誰もが一度は目にするオレンジ軸の美しいイタ萬である!!

実はデルタドルチェビータはまだ持っていない。何故か!?
オレンジと黒の組み合わせが何となくバブルぽっく感じていて手に出来なかった。
しかし、デルタのペンは基本的に好きなんです!!

それで、先の「甘い生活」の舞台となる通りの名前を冠した
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VIA VENETO(ヴィアベネット) 赤と黒!アハ
天冠とリングがカゼインで色味がミルク色!何とも可愛らしく・・・オ・サ・レ!!
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クリップも少し短めで何だかお茶目である!!
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軸にはVIA VENETOの刻印あり!!
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ペン先は14Kのロジウムコーティング。赤、黒のシンプルな軸に良く映える〜〜〜!!

見た瞬間!!憧れだったイタリアの名車Vespa(一度は乗りたかったなぁ〜)を連想し、
2本とも逝くしかなかった!!笑 お気に入りのイタ萬である。
ジェラート漬けの甘い生活を夢見ながら今宵もロマンだ〜!!笑
( あかん!ドルチェビータも欲しくなってまうや〜〜〜ん!!笑)

まったりとした土曜日であった。
1日色々と机に向って作業をしていた。

普段あまり細字の万年筆は使わないのだが、たまに重たいペンに細くて堅いペン先でカリコリと字を刻むのも楽しい時がある。まさにそんな日であった。 

手持ちのペンの中でそんな気分を満喫させてくれるのはこれ!IMG_3841
ALFRED DUNHILL A.D.2000 SILVER PLATE Fnib
西暦2000年を記念して発売されたらしく、他にも軸が赤やブルー、黒のラッカーモデルもあったようです。手持ちはシルバープレートラインでいわゆる銀張りです。
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パイロットOEM生産でペン先ユニットはパイロットの10号で 、ペン先はダンヒル専用の18Kパラジウムコートです。なのでカリコリのガチニブ!!
(ハート穴は丸の方が良かったのになぁ〜この感じでハートってカワイ過ぎね〜!笑)

実は、このペンを購入した理由は書き心地と言うより、これ!
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天冠を回すと・・・
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クリップ浮上!!
う〜ん何かパンタグラフの様でもあるし、空母の艦載機が下から上がって来る様でもある。
メカ好き男心をくすぐる〜〜〜!!流石ダンヒル!!男心を掴むのが上手い!!
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このギミックのせいでキャップはかなり重く、更に銀張りと言う事で輪をかけ重い!! 
しかし、不思議な事にこのペンの重さは高級ライターを感じさせる気分良い重さ&銀の柔らかな肌触りのお陰で手に馴染みよく、尚かつ筆記時は堅いニブのお陰で書き心地も悪くない!! 

インク吸入はカートリッジorコンバーターで附属でcon-70のダンヒル仕様が付いている。
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黒地にシルバーでダンヒルのロゴ。高級感をしっかり演出!!

手持ちの男の小道具ブランドのデュポンと並べると・・・IMG_3854
キラ〜〜〜ン!
両方ともヘビー級ではあるが、ダンヒルは英国紳士って感じで、クリップのギミックは007に通じる物が!!方や、デュポンはフランスの老舗らしく、どことなくエレガ〜ント!!

いずれにしても、サインや手紙をこれで書くと何だか気分はリッチで優雅である!
日頃の煩わしさから解放されて気分の良い週末にこれを使うのは悪くない。
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そう!気分は週末のジェームス・ボンド!!今宵はウィスキーでも楽しもう〜っと!
ほんま、ロマンですな〜!!

 

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