万年筆な日々

万年筆にハマったファッションデザイナーの記録。

FPLL(FOUNTAIN PEN LOVE LETTER)
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2014年02月

昨夜の雨が雪で汚れた道を洗い流して、
何だかスッキリの2月最後の日。

明日からは3月。本格的な春に突入!
昨夜愛犬の散歩の帰りに冬眠から目覚めた2匹の蛙を発見した。
大都会東京のど真ん中でも、こんな形で季節の訪れを感じられるのは幸せだ。

気温が上がるにつれ、何となく気分も上がる。

3月は前々から楽しみにしている万年筆関連のイベントや新製品の発売も多い。
輪をかけて盛り上がる気分に合わせてか、どうも速書きになる。

カリカリ<<<<<
ヌラヌラ~~~~~
サリサリ/////


ペンが走る!
インクも明るいブルーが日中気持ちいい!

さぁ、出かけよう!
春はもうそこまで来てる!

このブログのアドレスはbbink.blog.jp。

アドレスにもある通りbbinkはブルーブラックインクの事。
今更ですが、ブルーブラックには染料系のインク(中性、アルカリ性)と、
一部で「古典bb」と呼ばれる 酸化鉄を含んだ酸性のインクがあります。

ペンには中性やアルカリ性の染料系インクが安全と一般的には言われている。
と言うのも、古典bbは長く放ったらかしにしていると滓がたまりやすく、
酸性なのでペン先を痛めやすいからと敬遠する人も多いらしい。

自分も正直ビビって気に入ったペンに古典bbを入れるのを躊躇していた。

しかし、古典bbは他のインクではなかなか味わえない魅力がある。それは!
①乾くと耐水性、耐光性に優れていて長期間の保存にも有効。
②書いた直後と暫く時間が経った時の色が変化し時の流れを楽しめる。
③インクフローは渋めだが濃淡もしっかり出て、裏抜けも少ない。
などなど・・・万年筆のインクならではの魅力である!

そして、今や大好きなこのインクを常用する切っ掛けは、
大阪に出張の際に146のペン先調整を依頼した「小野萬年筆」の小野さんの一言。

「いや〜そんなに心配しなくて良いですよ!私なんかず〜っとブルーブラックですよ。」

話を詳しく聞くと、結局は長い間使わず放ったらかしにしたりすると駄目と言う事で、
常に使っていれば半年に一度位の水洗浄で問題無いと・・・!
(「常に」の解釈が微妙だが、自分は多くが1週間に2〜3度の利用頻度で現在全く問題無し。)

そりゃそうだろうな〜万年筆のメインカラーとして昔からあるんだからな〜
そのインクに対応出来る様にペン先も改良したろうし、洗浄し易い機構も出来たはず。
ペンメーカーも少なくともそのインクを売る限りは対応出来る様にしているだろう。

そう思った途端に多くのペンに古典bbを入れた。特に常用するお気に入りのペンに!

この古典bbは最近どんどん姿を消している。
どうやら、アメリカに輸出が禁止されているのが理由(環境保全?)らしく、
ラミーもモンブランも古典bbではなくなった。残すはペリカン、プラチナ含め僅かである。

現在のお気に入りは
モンブランの旧ミッドナイトブルー(古典で無くなるとの情報の時に3本買い溜め)と
ペリカンの#4001の2つ。どちらも甲乙つけがたい魅力あるインクである。
ペリカンは最近パッケージが変わったので一瞬!

「ペリカンお前もか!!」  

と一瞬肝を冷やしたが、どうやら今回はパッケージの変更だけらしい。ホッ・・・
(ゲルマン魂を見せ続けて欲しい!!本社は今やスイスだが・・・)

どのペンも大事であるが、でも道具であるのも間違いない。 
いろいろ傷も付くし、故障もするかもしれないが、やはり眺めるだけでは勿体ない。

どれだけ装飾が凄かろうが、どれだけ材料が凝って作っていようが、どれだけ高かろうが、
全てのペンが書く為に誇り高き職人がペン先を取り付けている以上は書かなきゃ!!と思う。

これから自分の人生と共に歩むペン達。(と言う事はペンも一緒に老いると言う事!)

一生一度!目一杯楽しまなきゃ!

味わい深きブルーブラック !これが無くなる世界は果たして・・・
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 ちなみに、英国の生地の染色には鉄分を多く含むテムズ川の水でなければと!
拘るメーカーもある。最近大人気のスーツ生地の定番色もミッドナイトネイビー!! 
何か似てるな〜!! 

万年筆&インクの本数が増えてから手紙や葉書を良く書く様になった。

少し前までは、手書きではなくPCからの出力が殆ど。
もし、書いたとしてもコピー用紙にボールペンで事務的な内容のみ。

手紙や葉書を手書きすると、相手に伝えたいイメージや思いに合わせてペンやインクを選び、
そして便せんや封筒、ハガキのデザイン、切手等を選ぶ。
それなりに時間もお金もかかる。 

それでも、ビジネス的にスピード感や物量が必要でなければ 手書きの方が良い!
手紙や葉書も印刷になるといわゆるDMになるので有り難みが最近は薄く感じる。
(メールとあまりかわらないもんな〜 )

机の引き出しには今や便せん、封筒、絵はがき、切手の類いが山盛り入っている。

時に和紙系、時に洋紙系、時にアートフルな絵はがき、時に手作りハガキ、等等
その広がりは無限である。

色々思って返事を書くのに時間が掛かったりもする。でも、それが良いんじゃないか?
今はスピードが命、便利が全てとなっている節があるが、本当にそうであろうか?

一度の人生。
何時かは命のろうそくが遅かれ早かれ消えるのであれば、日々を少しでも濃厚、濃密に生きたい。
その為にはじっくりと生きれば良いのではと思う。トロトロではなく、じっくり。

手書きの手紙や葉書。
ゆったりと万年筆で書かれた文字が乾くまで読み返し、そして考える。

本当にじっくりする。
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万年筆をもっと知りたくて最初に手に入れた「趣味の文具箱 vol.25」
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表紙は黒バックに浮かぶモンブランの王者マイスターシュティック149のクーゲルニブ。
(クーゲルはペン先のイリジウムが上にも付いている人気のヴィンテージペン先。)
この表紙を見た瞬間、

カッコ良い〜!!

この1冊が万年筆コレクションに至る大きな切っ掛けになった事は間違いない。

そして、それから一年経たずの今年の初めとうとうクーゲルが!
Montblanc 242G。50年代の歴としたビンテージペンである。
小振りサイズで可愛らしく軸もしっとり〜!インク窓の色も好みのアンバー。
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この242、244、246はクリップ先の形状がスクエアになっているのが特徴である。
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金ロゴも立派に残っていて、ホワイトスターの変色もビンテージらしくいい塩梅!
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尻軸にはしっかりKF(クーゲルファイン)の表記。そこで同じ様に!
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どう!?なかなか良い感じでしょ!!
242はさすがにペン先小さいから極小クーゲル!でもクーゲルはクーゲル!good!
さて、肝心の書き心地は!
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他のペン先とは違う独特な書き心地。文字が自然に繋がって行く様な感じ!!
他のクーゲルも書いてみたいな〜
でも、そう簡単にはいかんだろうな〜
 
 

先週から始まった確定申告。
この時期は憂鬱である。
長い付き合いになるのに一向に好きになれない。(多分一生好きになれない!)

毎月Excelで帳簿は付けているものの、いざ申告となると色々考えながら
PCの前に張り付いてExcel帳簿と申告サイトのニラメッコ状態になる。

理由は分からないがその作業を行うとExcelが何度も落ちる。ヒィ〜!
Excelは文字も小さく見づらい事もあってついつい瞬きを忘れ目が乾く。
イライラ&ドライアイ状態が何日か続く。
(もちろん作業中は万年筆もいじってられない!)

そして、大体の作業を終えた先週のある日、悲劇は起きた。

朝、目を覚まそうとすると突如左目が異常に痛む。イテテテ〜!!
あわてて洗面所の鏡を見ると充血で目が真っ赤である!
その日は手持ちの目薬で様子をみたが、翌日も違和感を感じ眼科に行くと非情な先生の一言、

「黒目の中心の角膜に傷が入ってます。」

Oh~My god〜!!!

恐らく申告作業が原因の一つと思われる。
その日以来、左目に一日何度も点眼し、寝る前には軟膏の状態。
左目の視界は悪いし、そのせいでやたら肩も凝る。
傷が治るには最低でも1週間はかかるらしい。

正に申告(深刻?!)な病である。皆様ご注意を。
トホホ・・・
 

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