不思議なもんである。

色々な万年筆、インクを毎日使っているが自分の中でやはり特別なインクがある。それは、
ブルーブラック
それも通称古典ブルーブラックとも呼ばれるパーマネントインクである。
 
最近は顔料系インクがパーマネントインクの主流になって来ているが、
やはり自分的には時間とともに色が黒っぽく変化していく染料系の古いタイプのブルーブラックが好み。

雨が降る時など顔料系インクで無いとインクが流れ落ちる可能性があって紙面や封筒を汚す。
例え古典ブルーブラックであっても多少のインクは流れる。(ダイアミンのレジストラーズインクは強固らしい!所有しているが、成分が他の古典ブルーブラックより強酸らしいのでまだどれに吸わせるか迷っている!笑)

しかし、今時インクが流れて読みにくくなるような手紙や葉書は通常届かない。
何故なら多くがボールペン、油性ペンや印刷の類いで強力な耐水性を誇っている!
万年筆のインクもそれに続けとばかり顔料系のパーマネントインクが増えて来たのか?

しかししかしだ、そもそも万年筆を使う人で葉書や手紙を書く人がどれ位いるだろうか??
ましてや、雨の日や濡れ手で紙面を汚す頻度はどれ位あるのだろうか??

もしも、耐水性や耐光性等を重要視するなら水性の顔料ボールペンの方が良いではないか?
(万年筆用の顔料系インクはペン先やペン芯、吸入機構の内部で固まってしまうと厄介な事になるらしい。自分はまだ経験が無い!って言うか顔料系はプラチナのカーボンブラック1本のみ。)もちろん、どちらもも毎日使い続ける分には何ら問題が無いだろうが。

インクの好みは人それぞれなので、色んな意見があって普通。
自分の場合は雨でもインクが流れて紙面を汚す可能性があってもその時の気分で染料系インクで宛名を書く事も普通にある。ビジネス文書を送る時のみ宛名書きは顔料系インク使用に限定。それ以外個人的な手紙や葉書は前述の通りである。

何故か?

それは予期せぬインクにまみれた郵便物もアナログな味わいの一つとして捉えているからだ!
一度、出張先から染料系インクで相方に送った葉書は大雨の日に届き、随分と紙面のインクが流れていたらしいが読めなくは無く、乾くとそれも記憶に残る味わい深い葉書となって今も大事に保管されている。

では何故、古典ブルーブラックが特別なインクとして自分の中にあるのか?

それは一言で言うと、ロマンである!!

万年筆全盛期の時代から使い続けられてきた色としての認識があるからだ!
耐水性がどうとか、保存性がどうとかって言う問題ではなく、その歴史の中で多くの人々に愛され続けたであろう色にもの凄くロマンを感じるから特別なのである!

だから、古典ブルーブラックインクで書く時は妙に真面目になってしまう!笑 
文章の内容も気付けばドッシリと重厚感溢れる内容に・・・
(もしかしたら、いい迷惑?ブルーブラックのイメージダウン?ヒィ〜〜〜!)

特にモンブランの旧ミッドナイトブルー(現ミッドナイトブルーは普通の染料インク。パーマネント表記は無い。)は色味がペリカンのブルーブラックより濃い分書く内容も濃くなる!笑

今日はそんなモンブランの旧ミッドナイトブルーで2通もFPLLを書いた!濃い〜!!アハ!

FPLL/エフピーエルエル(Fountain Pen Love Letter)の参加募集中です!!   
今迄とは違った万年筆の楽しみ方や、新しい感覚きっと楽しめると思います!!   

万年筆が好きな人達が、その万年筆愛を思う存分手紙やハガキに託して交流する今迄に無い新しい形式のCorrespondence(文通)!基本ルールは一つ!万年筆で手書きする!これだけ!笑 
先ずは私ハンゾウとFPLL楽しんでみては如何ですか??   
(今のところ5回のFPLLが出来た会員さんから希望募って他会員さんとの交流スタート出来る準備を進めています!!)   

ご興味ある方、ご参加希望の方は過去ブログをご一読下さい。    
こちらをクリック→http://bbink.blog.jp/archives/12168623.html   

皆さんふるってご参加を!!一緒に万年筆で色々楽しみましょう!! 

さて、今日の一曲いってみよう!!
 
大好きなウッディアレン監督の映画のサントラ。次はこれ位力抜いて書こう!!笑